アプリ起動コンバージョン追跡ガイド
ここでは、Amazonモバイル広告APIを使用して、ダウンロードした広告キャンペーン用アプリ起動コンバージョン指標を有効にする方法を説明します。Advertise Your Appプログラムは、これらの指標を報告し、Amazonアプリストアとウェブサイトのコンバージョンと共に、広告に関係のあるGoogle Playコンバージョンの全体像を示します。
アプリの広告のためにセルフサービス型ツールのほかにさらにサポートを受ける方法を調べるには、ディスプレイ広告チームまでお問い合わせください。
- Amazonモバイル広告APIを使用する前に
- Google Play Services SDKをアプリに追加
- アプリでコンバージョン追跡を有効化
- 1. プロジェクトへのAPIの組み込み
- 2. Androidのマニフェストを更新
- 3. アプリキーを設定してアプリを登録
- 4.広告の登録を確認
- アプリが登録を呼び出し続ける必要性
Amazonモバイル広告APIを使用する前に
AmazonのAndroid向けモバイル広告APIでは、Android 2.3(Gingerbread)以降が必要です。また、EclipseとAndroid Development Tools(ADT)プラグインをインストールしていることを前提としています。Androidの開発方法についての知識も必須です。
アカウント登録
Amazonアプリストアアカウントにログインします。このアカウントには、Amazonアプリストアホームページからアクセスできます。アカウントをまだお持ちでない場合は、ここで作成することができます。
支払い情報と税に関する情報を提出
支払い情報のページで支払い情報を、納税者確認インタビューのページで納税情報を提出します(Amazonアプリとゲーム開発者ポータルで既に情報を提出している場合は、この手順を省略できます)。この情報は、広告を受け取るために必須です。
アプリキーを取得
ログインしたら、[マイアプリ] タブをクリックし、既存のアプリを選択するか、[新規アプリを追加] ボタンをクリックします。新しいアプリを作成するときは、アプリタイトルフィールドとカテゴリーフィールドのみに入力し、保存ボタンをクリックします。モバイル広告タブをクリックし、子ども向けの質問に回答し、申請をクリックします。13歳未満の子ども向けアプリには、Amazonモバイル広告ネットワークに参加する資格がないことに注意してください。詳細については、子ども向けアプリでの広告表示を参照してください。
アプリが13歳未満の子ども向けではないと回答した場合は、次の画面に一意のアプリキー値が表示されます。これは、アプリを識別するために使用される、全世界で一意の32文字の英数字文字列です。同じアプリキーを複数のプラットフォームで使用することができますが、アプリごとに一意のアプリキーが必要です。たとえば、IMDbアプリは、AndroidスマートフォンとFireタブレットで同じアプリキーを使用しますが、IMDb Triviaアプリは、異なるアプリキーを使用します。
アプリキーは、setAppKey
の呼び出しで使用されます(クイックスタートガイドの手順3で説明)。また、開発者レポートでは、データがアプリキー別に集計されます。アプリキーを適切に使用することで、広告料金の追跡、レポート、支払いが正確に行われます。
Google Play Services SDKをアプリに追加
重要: この手順は、Google Play(またはその他のオンラインソース)から広告のインプレッション数への属性コンバージョン、またはAmazonモバイル広告ネットワークでのクリックに必須です。さらに、2014年8月1日以降、広告を掲載するアプリをGoogle Playで配信する場合は、Googleのポリシーのページに記載されたGoogle Playサービス広告IDの条件に従う必要があります。Amazonモバイル広告APIを組み込んだアプリをGoogle Playで配信する開発者は、これらの新しい条件に従うために、次の手順を実行する必要があります。
- Google Play Services SDKのセットアップの指示に従って、アプリにGoogle Play Services SDKを組み込みます。
- 使用するAmazonのAndroid向けモバイル広告APIのバージョンが5.4.46以上であることを確認します。それよりも古いバージョンでは、必要なIDの変更がサポートされていません。
アプリでコンバージョン追跡を有効化
このセクションでは、既存のAndroidアプリプロジェクトに広告を追加する手順について説明します。
1.プロジェクトへのAPIの組み込み
Amazonモバイル広告APIのJarファイルをEclipseプロジェクトに追加する
amazon-ads-x.y.z.jarをプロジェクトのビルドパスに追加する必要があります。Eclipseで次の手順を実行します。
- プロジェクトの [Properties] をクリックして [Properties] ダイアログボックスを表示します。
- [Java Build Path] を選択します。
- 上部の [Libraries] を選択します。
- [Add External JARs...] をクリックして [JAR Selection] ダイアログボックスを表示します。
- [amazon-ads-x.y.z.jar] を選択し、[Open] をクリックします。

図1: Eclipse環境でプロジェクトにAmazonモバイル広告APIのjarファイルを追加する画面のスクリーンショット
2.Androidのマニフェストを更新
アプリの最初の起動コンバージョンを追跡するには、INTERNET
パーミッションが必要です。以下のパーミッションの宣言を参照してください。
<uses-permission android:name="android.permission.INTERNET" />
マニフェストの例
AndroidManifest.xml
ファイルでの宣言の実装方法の例を以下に示します。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<manifest xmlns:android="http://schemas.android.com/apk/res/android"
package="com.company"
android:versionCode="1"
android:versionName="1.0" >
<uses-sdk android:minSdkVersion="4" android:targetSdkVersion="17" />
<application
android:icon="@drawable/ic_launcher"
android:label="@string/app_name" >
<activity
android:name=".AdTestAppActivity"
android:label="@string/app_name" >
<intent-filter>
<action android:name="android.intent.action.MAIN" />
<category android:name="android.intent.category.LAUNCHER" />
</intent-filter>
</activity>
</application>
<uses-permission android:name="android.permission.INTERNET" />
</manifest>
注: 広告を表示する場合は、さらに宣言を追加する必要があります。手順については、広告用のクイックスタートガイドを参照してください。
3.アプリキーを設定してアプリを登録
広告を受け取るには、アプリキーを設定する必要があります。アプリキーを設定することで、Amazonはインプレッション数やクリック数を追跡し、アカウントに関連付けることができるようになります。Amazonアプリストアから取得したアプリキーを使用して、アプリの起動時にアプリからAdRegistration.setAppKey()
メソッドを呼び出します。この呼び出しは、アクティビティのonCreate
メソッド、またはその他のアプリ初期化コードに追加できます。onCreate
でのsetAppKey
の例を示します。
public void onCreate(Bundle savedInstanceState)
{
super.onCreate(savedInstanceState);
setContentView(R.layout.main);
AdRegistration.setAppKey("0123456789ABCDEF0123456789ABCDEF"); // アプリのアプリキーで置き換えます
AdRegistration.registerApp(getApplicationContext());
}
4.広告の登録を確認
AdRegistration.registerApp
メソッドにより、Amazon広告ネットワークに接続するためのAsyncTaskが作成されます。AdRegistration.registerApp
の呼び出しが成功したことを確認するために、logcat出力を調べる必要があります。呼び出しが失敗した場合は、エラーが報告されます。さらにログでデバッグメッセージを調べるには、AdRegistration.enableLogging
メソッドを呼び出した後にAdRegistration.registerApp
を呼び出す必要があります。たとえば、次のようにします。
AdRegistration.enableLogging(true); // テストを完了したら、この行を削除します
AdRegistration.setAppKey("0123456789ABCDEF0123456789ABCDEF"); // アプリのアプリキーで置き換えます
AdRegistration.registerApp(getApplicationContext());
logcatメッセージの表:
優先度 | メッセージ | 説明 |
---|---|---|
D | Sending: http://... | ネットワーク登録リクエストです。登録の呼び出しが失敗する場合は、Amazonに提供します。 |
E | SIS registration call failed: Status code: ... | ネットワークエラーなどにより、ネットワーク呼び出しでAmazon広告ネットワークに接続できませんでした。 |
E | SIS failed registering device -- code: ... | 呼び出しが送信されましたが、サーバーからエラーが返されました。 |
E | JSON error parsing return from SIS: ... | 呼び出しが送信されましたが、Amazonで応答を解析できませんでした。 |
D | Register Device returned adid: ... | 呼び出しが成功しました。 |
アプリが登録を呼び出し続ける必要性
アプリを起動するたびにAdRegistration.registerApp
を呼び出すことをお勧めします。AdRegistration.registerApp
の呼び出しにより、アプリが既に登録されているかどうかを確認します。登録されている場合は、タイムスタンプを確認します。タイムスタンプが最近(24時間以内)である場合は、AdRegistration.registerApp
は何も実行しません。タイムスタンプが24時間前より古い場合は、AdRegistration.registerApp
メソッドがネットワーク呼び出しを数回実行してAmazonモバイル広告ネットワーク情報を更新します。これらの呼び出しは、将来のダウンロード広告キャンペーンの最適化に役立ちます。
AdRegistration.registerApp
呼び出しを削除する必要があります。この呼び出しは、アプリがloadAd
メソッドを呼び出すと自動的に作成されるためです。