ライブアプリテストの開始方法
本ページでは、Amazonライブアプリテスト(LAT)サービスの利用方法について説明します。ここでは、テスターの追加方法、テストの管理方法、テスターに指示を出す方法を学ぶことができます。
標準の申請プロセスでライブアプリテストを作成するには、アプリに必要なメタデータをすべて入力する必要があります(アプリの申請ワークフローで入力が完了していなかった場合)。アプリの申請と同様、ライブアプリテストの申請ワークフローは複数の手順から成り、複数の画面で情報を入力します。短時間でライブアプリテストを開始するには、1つの画面で設定できるクイック作成機能を使用します。
ライブアプリテストのクイック作成
ライブアプリテストのクイック作成を使用すると、アプリの詳細をすべて入力しなくても、ライブアプリテストを開始できます。詳細をすべて入力する必要がある標準の申請ワークフローを使用するには、ライブアプリテストの標準申請を参照してください。
入力するフィールドが少ないため、クイック作成は標準のワークフローと異なります。クイック作成では、一部のメタデータフィールドでデフォルト値が使用されます。クイック作成と標準のワークフローの相違点については、次の表を参照してください。
フィールド | クイック作成のワークフロー | 標準のワークフロー |
---|---|---|
アプリSKU | クイック作成中は使用不可 テストが公開された後は更新可能 |
一般情報 |
カスタマーサポート連絡先 | デフォルトのサポート情報を使用 テストが公開された後は更新可能 |
一般情報 |
どこでアプリを公開しますか? | デフォルトは [Amazonがアプリを公開するすべての国と地域] テストが公開された後は更新可能 |
配信地域・価格等 |
アプリは無料ですか?有料ですか? | デフォルトは [無料] テストが公開された後は更新可能 |
配信地域・価格等 |
[アプリの説明] タブの全フィールド | クイック作成中は使用不可 テストが公開された後は更新可能 |
アプリの説明 |
アイコン | クイック作成中は512 x 512pxのアイコンのみ追加可能 テストが公開された後に画像アセットを追加 |
画像&マルチメディア |
定期購入型アイテムのタイムラインを短縮する | 標準のワークフローでのみ使用可能 | アプリファイル |
Amazon Maps Redirectionを利用する | 有効 | アプリファイル |
申請後、テストのステータスが [テスト中] の場合は、標準プロセスと同じようにメタデータを編集できます。値を変更するには、アクティブなテストの横にある [アクション] メニューの [編集] を選択します。タブ形式でワークフローが表示され、各タブで [編集] をクリックするとフィールドを更新できます。
以下の手順に従い、クイック作成を使用してライブアプリテストにアプリを申請します。
- 開発者コンソールのダッシュボードに移動し、開発者アカウントでログインします。[アプリ一覧] をクリックし、ライブアプリテストを設定するアプリを選択します。
- アプリ名の下にあるメニューから [ライブアプリテスト] を選択します。
- アプリの [ライブアプリテスト] セクションが開きます。[ライブアプリテストをクイック作成] を選択し、確認ダイアログに進みます。
- クイック作成画面でバイナリファイルをアップロードし、サポート対象デバイスを選択します。
- 残りの必須フィールドに入力します。必須フィールドには、[アプリタイトル]、[アプリのカテゴリー]、[サポート言語]、[コンテンツレーティング]、[アプリアイコン]、[海外販売に関するコンプライアンス] があります。クイック作成画面を拡大表示するには、画像をクリックします。
ライブアプリテストのクイック作成画面 注: タイムラインが短縮された定期購入型アイテムを使用したり、追加のメタデータフィールドを編集したりするには、この画面で [通常のライブアプリテストに切り替えてください。] のリンクをクリックして、標準の申請プロセスに変更します。 - テスターグループを追加します。既存のテスターグループが表示され、このライブアプリテストで追加するテスターグループを選択できます。新しいテスターを追加する必要がある場合は、[テスター管理] をクリックし、ライブアプリテストの標準申請の手順4に従います。
- [申請] をクリックします。
次に、アプリのダウンロード方法を記載したAmazonアプリストアからのEメールがテスターに送信されます。詳細については、アプリテスター向けの手順を参照してください。
ライブアプリテストの標準申請
標準の申請ワークフローを使用してライブアプリテストを作成するには、次の手順に従います。
-
開発者コンソールのダッシュボードに移動し、開発者アカウントでログインします。[アプリ一覧] をクリックし、ライブアプリテストを設定するアプリを選択します。
- アプリ名の下にあるメニューから [ライブアプリテスト] を選択します。
- アプリのテストを初めて設定する場合は、[新規ライブアプリテストを作成] をクリックし、確認ダイアログで [OK] をクリックします。次に、[ダッシュボードに移動] をクリックします。
- アプリのテストを設定したことがある場合は、[ライブアプリテスト] を選択すると、ライブアプリテストのダッシュボードが表示されます。
-
ライブアプリテストのダッシュボードには、アプリに設定されているアクティブなテストの一覧が表示されます。テスターを追加するには、[テスターを管理] をクリックします。
[テスターを管理] を選択 -
テスター画面で、[新規テスターを追加] をクリックします。すべてのテスターはグループに属している必要があります。この画面で、新しいテスターを追加するか、既存のグループから既存のテスターを追加するかを選択してください。
- [新規テスターを追加] ラジオボタンをクリックします。
- CSVファイルをアップロードするか、テスターを個別に追加します。CSVファイルを使用する場合は、テスターのリストを 「Eメール,名,姓」という形式で作成してください。テスターを個別に追加する場合は、プラス記号ボタン
を使用します。自身をテスターとして追加し、アプリのダウンロードとテストが可能になったことを通知する招待Eメールを受けることも可能です。
- グループにテスターを追加します。新しいグループを作成することも、既存のグループに追加することもできます。
-
新しいグループを作成するには、[新規テスターグループを作成] をクリックします。これにより、[新規テスターグループを追加] というラベルのフィールドが開きます。[新規テスターグループを追加] チェックボックスをオンにし、フィールドにグループの名前を入力してください。
新規グループを作成 新規グループの名前を入力 -
既存のグループにテスターを追加するには、追加先のグループを選択します。
注: ほかのアプリに関連付けられているグループにこのテスターを追加する場合は、[現時点で選択したグループに関連するすべてのライブアプリテスト(LAT)にテスターを追加します。] をオンにすると、それらのアプリにこのテスターを追加できるようになります。
-
- 開発者は、テスターの名前とEメールアドレスをAmazonに提供する権利を保持している必要があります。また、テスターは18歳以上であることが必要です。これを確認するステートメントのチェックボックスをオンにし、[追加] をクリックします。
- テスターを追加したら、ライブアプリテストのダッシュボードに移動して、アクティブなテストを表示します。
-
[アクション] の下にある3つの点と3本の線が並んだメニューボタンをクリックし、[申請] を選択します。
申請
これで手順は完了です。テスターには、Eメールリンクと、デバイスへのプッシュ通知(受信可能な場合)の2種類の通知が送信されます。ライブアプリテストへの申請後、テスターの元に招待Eメールが届くまで数時間かかる場合があります。詳細については、後述のアプリテスター向けの手順を参照してください。
アカウントに追加されているすべてのテスターとテスターグループを表示するには、開発者コンソールのメニューから [アプリ&サービス] > [テスター管理] を選択します。テスター管理画面では、テスターとグループの表示・管理や、新規テスターの追加を行うことができます。
テストの管理
アプリ公開後はテストを終了するか、テストバージョンを次期バージョンへ昇格させます。 次期バージョンへ昇格させると、同バージョンを公開する前に最新のスクリーンショットやメタデータのアップロードを行うなど、仕上げ作業に取り組むことができます。
終了したテストは、ライブアプリテストのダッシュボードにある [過去のテスト] セクションで確認可能です。

アプリでIAP機能をテストしている場合は、[テスター向け非消費型アイテムをリセット] ボタンを使用して、テスターが以前にアプリで行った非消費型アイテムの購入をリセットすることができます。たとえば、テスターがライブアプリテスト(LAT)中のアプリで非消費型アイテム(1回限りの購入ですべてのレベルをアンロックするものなど)を購入している場合、同アプリの次期バージョンがリリースされた際に購入済み非消費型アイテムがない状態でテストを再開した方が望ましい場合もあるはずです。その場合、[テスター向け非消費型アイテムをリセット] をクリックし、購入済みの非消費型アイテムをリセットしてください。

公開済みアプリの新規バージョンのテスト
公開済みアプリの新規バージョンをテストする場合は、Amazon開発者コンソールでアプリを選択し、画面上部にある [ライブアプリテスト] をクリックします。公開済みアプリのテストバージョンを初めて作成する場合、現行バージョンのAPKとメタデータがコピーされてテストバージョンが作成されます。
テストバージョンのAPKとメタデータは必要に応じて変更可能です。これ以降のテストバージョンには、最新テストバージョンのAPKとメタデータが使用されます。
アプリテスター向けの手順
アプリテスターは、テストアプリをデバイスにダウンロードして、ユーザーテストを実行できます。
テストの参加者には、アプリテストを実行するための通知(招待Eメールとデバイスへのプッシュ通知)が送信されます。テストアプリをダウンロードしてテストを実行するには、以下のセクションの手順に従います。
LATのテスト用通知の有効化
アプリテスト用のEメール通知またはプッシュ通知を受信するには、Amazonアプリストアからの情報配信Eメールを有効にする必要があります。テスターが各自でEメール通知を有効にしていることを確認してください。プッシュ通知を受信できるようにするには、テストに使用するデバイスに登録されているEメールを、テスターのEメールとして使用する必要があります。
- Amazon.co.jpアカウントにログインします。
- [アカウントサービス] > [Eメールとメッセージ] > [情報配信サービスの設定] の順に選択します。
- [Eメールの設定] セクションで [情報配信Eメール] を展開します。
- この情報配信Eメールのリストで、[Androidアプリストア] がオンになっていることを確認します。
- [保存] をクリックして変更を保存します。
招待Eメールからアプリをテストする方法
テスターには、アプリのテストページへのリンクと、アプリをFireデバイスおよびAndroidデバイスにダウンロードしてインストールする手順が記載されたEメールが送信されます。
Eメール通知からアプリをテストするには、テスター側で以下の手順を実行する必要があります。
-
テストを行うマーケットプレイスのリンクをクリックします。
ライブアプリテストの招待Eメール 指定したマーケットプレイスのECページが開きます。
-
アプリのECページに記載の [配信先:] ドロップダウンメニューで、アプリをインストールするデバイスを選択します。
アプリのECページ 特定のデバイスがテスターのマーケットプレイスで販売されていない場合、そのデバイスがドロップダウンメニューに表示されることはありません。アプリがターゲットとする全デバイスが指定のマーケットプレイスで販売されていない場合、テスト用ECページのドロップダウンメニューが [続行] ボタンに置き換わります。
デバイスが販売されていない場合 -
指定のデバイスにアプリをインストールします。テスト時に使用するAmazonアカウントに関連付けられた対象デバイスであれば、いくつでもテストすることができます。
注: テストアプリにアプリ内課金(IAP)アイテムが含まれている場合、テスターが購入する際の料金はトランザクション時に無料となります。
プッシュ通知からアプリをテストする方法
テスターは、Eメール通知に加えて、Fireタブレット、Fire TV、Androidデバイスでプッシュ通知も受信できます。LATのプッシュ通知を受信するには、LATのテスト用Eメール通知に使用されているテスターのアカウントに、デバイスが登録されている必要があります。
プッシュ通知を受信したら、デバイスで通知をタップまたは選択します。Amazonアプリストアでアプリのテストページが表示されるので、そこからアプリをダウンロードして、ユーザーテストを実行できます。
ライブアプリテストを介したアプリの申請
テスト結果に問題がなければ、ライブアプリテスト経由でAmazonアプリストアにアプリを直接申請することができます。手順は以下のとおりです。
- ライブアプリテストのダッシュボードに移動します。
- [アクション] ドロップダウンメニューで、[次期バージョンへ昇格] を選択します。
不足しているアプリのメタデータを入力するよう求められる場合がありますが、バイナリファイルを再アップロードする必要はありません。アプリがAmazonアプリストアで公開された時点で、Amazonから通知用Eメールが送信されます。