EMBER仕様の概要
Enhanced Metadata Bridge for Entertainment Resources(EMBER)は、エンターテインメントコンテンツのメタデータを記述するためのAmazonのXMLスキーマです。このスキーマは、ストリーミングやテレビ放送で提供される多様なコンテンツタイプと、それらに関連するメタデータを表現するための構造化された拡張可能な形式を定義します。
EMBERは現在、次のコンテンツタイプをサポートしています。
- ビデオオンデマンドの番組 - 映画、TVシリーズ、ドキュメンタリー
- リニア放送のコンテンツ - TVチャンネル、無料広告型テレビ(FAST)チャンネル、24時間スケジュール
- ライブイベントの番組 - スポーツイベント、コンサート、特別公演
このスキーマはAmazonの従来のカタログデータ形式(CDF)に代わるもので、ローカリゼーションサポートの向上、包括的なリレーションシップモデリング、柔軟なポリシー管理など、最新のストリーミングサービスに対応するための機能強化が行われています。
| プロパティ | 値 |
|---|---|
| XSDファイル | EMBER_1.0.0.xsd |
| スキーマのバージョン | 1.0.0 |
XSDスキーマのアーキテクチャ
すべてのEMBERドキュメントには、DataCollectionsルート要素が1つ含まれます。この要素は、すべてのカタログタイプの最上位コンテナとして機能します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<DataCollections schemaVersion="1.0.0">
<!-- 1つ以上のカタログ要素 -->
</DataCollections>
オプションのschemaVersion属性は、EMBERスキーマのバージョンを識別します。デフォルト値は1.0.0です。この属性によってバージョンに応じた処理が可能になり、将来のスキーマの拡張がサポートされます。
カタログタイプ
EMBERは、メタデータを6種類の特化されたカタログタイプに編成します。各カタログタイプは、コンテンツ配信チェーンの特定の一側面を表します。以下の表は、各カタログタイプとその主要な要素について説明したものです。各カタログタイプの例については、EMBERの例を参照してください。
中核的な概念
このセクションでは、すべてのEMBERカタログタイプに適用される基本概念について説明します。
要素の順序依存性
EMBERスキーマでは、各番組タイプとエンティティの中でxs:sequenceが使用されています。これらのレベルの子要素は、XSDスキーマで定義されたとおりの順序で配置する必要があります。要素の順序が正しくないと、必須の要素がすべて存在していてもXML検証エラーが発生します。たとえば、Movie内の要素や、Creditsなどの入れ子になったコンテナ内の要素は、XSDで定義された順序に従う必要があります。
ただし、ルートのDataCollections要素とカタログコンテナ(ProgramCatalog、ScheduleCatalog、OfferCatalog、StationCatalog、LineupCatalog、PolicyCatalog)ではxs:choiceが使用されているため、これらの子要素は任意の順序で配置できます。たとえば、ProgramCatalog内では、Movie、TVEpisode、TVSeriesなどの番組タイプを任意の順序で記述できます。
有効な映画の例 - 正しい順序
次の例は、Movie要素内の要素の正しい順序を示しています。
<Movie id="MOVIE_123" version="1">
<!-- XSDの定義に従って次の順序で配置する必要があります。 -->
<ExternalIds>...</ExternalIds>
<Titles>...</Titles>
<Descriptions>...</Descriptions>
<Synopses>...</Synopses>
<Images>...</Images>
<Genres>...</Genres>
<Keywords>...</Keywords>
<Ratings>...</Ratings>
<Studios>...</Studios>
<Credits>...</Credits>
<Tags>...</Tags>
<RunLengths>...</RunLengths>
<PictureColor>...</PictureColor>
<ReleaseDates>...</ReleaseDates>
<Relationships>...</Relationships>
</Movie>
無効な映画の例 - 間違った順序
次の例は、要素の順序が正しくない場合にどうなるかを示しています。Genres要素がImagesの前に配置されているため、検証エラーが発生します。
<Movie id="MOVIE_123" version="1">
<Titles>...</Titles>
<Genres>...</Genres> <!-- 位置が正しくありません。 -->
<Images>...</Images> <!-- Genresの前に配置する必要があります。 -->
<!-- XSD検証エラー: 「Genres」は予期しない要素です。
「Descriptions」、「Synopses」、「Images」のいずれかが必要です。 -->
</Movie>
オプションの要素は省略可能ですが、含める要素はすべて正しい順序で配置する必要があります。
カタログの相互参照
EMBERカタログは、構造化された参照システムを通じて相互に参照します。このシステムによって参照整合性が維持され、柔軟な編成が可能になります。参照システムは、データを複製することなくカタログ間でエンティティをリンクします。参照には、エンティティ参照とカタログ参照の2種類があります。
エンティティ参照とは、特定のエンティティをIDによってリンクする属性です。次の表は、これらの属性について説明したものです。
| 属性名 | 説明 | 使用場所 |
|---|---|---|
programRef |
番組をIDで参照します。Movie、TVSeries、TVSeason、TVEpisode、SportsEvent、Event、Extra、Otherのいずれかを指します。 |
ProgramOffers、ProgramAiringOffers、ProgramDiscovery、Airing、Relationships |
stationRef |
ステーションをIDで参照します。StationまたはExternalStationを指します。 |
StationOffers、Schedule、Channel |
policyRef |
ポリシーをIDで参照します。RegionPolicyまたはEntitlementPolicyを指します。 |
GeoRestriction、Entitlement |
カタログ参照とは、参照先のエンティティがどのカタログに含まれているかを指定する属性です。省略した場合、各属性にはデフォルト値が使用されます。
programCatalogRef- 番組が含まれているProgramCatalogを指定します。デフォルトはDEFAULT_PROGRAM_CATALOGです。stationCatalogRef- ステーションが含まれているStationCatalogを指定します。デフォルトはDEFAULT_STATION_CATALOGです。policyCatalogRef- ポリシーが含まれているPolicyCatalogを指定します。デフォルトはDEFAULT_POLICY_CATALOGです。scheduleCatalogRef- スケジュールが含まれているScheduleCatalogを指定します。デフォルトはDEFAULT_SCHEDULE_CATALOGです。
次の例は、ProgramOfferカタログで番組カタログから映画を参照する方法を示しています。
<!-- デフォルトのカタログを使用する簡単な参照 -->
<ProgramOffers id="OFFER_MOVIE_123" version="1" programRef="MOVIE_123">
<!-- DEFAULT_PROGRAM_CATALOG内のid="MOVIE_123"の映画に解決されます。 -->
</ProgramOffers>
<!-- 明示的なカタログ参照 -->
<ProgramOffers id="OFFER_MOVIE_123" version="1" programRef="MOVIE_123" programCatalogRef="VOD_CATALOG">
<!-- カタログ"VOD_CATALOG"内のid="MOVIE_123"の映画に解決されます。 -->
</ProgramOffers>
親要素では、子が継承してオーバーライドできるデフォルトのカタログ参照を設定できます。
<Schedule programCatalogRef="LOCAL_PROGRAMS">
<Airing programRef="PROG_1"/> <!-- LOCAL_PROGRAMSを使用 -->
<Airing programRef="PROG_2"
programCatalogRef="NETWORK_PROGRAMS"/> <!-- オーバーライド -->
</Schedule>
EMBERは、次のルールを使用して参照整合性を維持します。
- すべての参照は既存のエンティティに解決される必要があります。
- 参照先IDが指定のカタログまたはデフォルトのカタログに存在し、参照先エンティティが適切なタイプである必要があります。たとえば、
programRefはステーションではなく番組を指す必要があります。 - 循環依存関係は許可されません。
識別子
EMBERのすべてのエンティティは、プライマリ識別子として機能する一意のid属性を持ちます。id属性は次の要件を満たす必要があります。
- 永続的 - エンティティの作成後にIDを変更することはできません。
- 一意 - IDは、パートナー名前空間内およびエンティティタイプ間で一意でなければなりません。
- 大文字と小文字の区別 -
MOVIE_123とmovie_123は別々のIDになります。 - 形式 - 英数字と
_、-、.、:を使用できます。 - 最小の長さ - 最小の長さは1文字です。
次の表は、推奨される命名規則を示しています。
| エンティティタイプ | パターン | 例 |
|---|---|---|
| 映画 | MOVIE_TITLE_YEAR | MOVIE_AVENGERS_2024 |
| TVシリーズ | SERIES_TITLE | SERIES_FRIENDS |
| TVシーズン | SERIES_S## | SERIES_FRIENDS_S01 |
| TVエピソード | SERIES_S##E## | SERIES_FRIENDS_S01E01 |
| スポーツイベント | LEAGUE_SEASON_DETAILS | NFL_2025_W01_SEA_SF |
| ステーション | CALLSIGN_NETWORK_CITY | KIRO_CBS_SEATTLE |
次の例は、この命名規則をMovie要素に適用する方法を示しています。
<Movie id="MOVIE_AVENGERS_2024" version="1">
外部ID
外部識別子は、EMBERエンティティを外部のメタデータシステムにリンクして、コンテンツのマッチングとシステム間でのトラッキングを可能にします。
<ExternalIds>
<ExternalId scheme="scheme_name">identifier_value</ExternalId>
</ExternalIds>
次の表は、サポートされている外部IDスキームの一覧です。
| スキーム | システム | 対象 | 例 |
|---|---|---|---|
imdb |
Internet Movie Database | 映画、TV、人物 | tt0076759、nm0000123 |
tms |
Tribune Media Services | 映画、TV、ステーション | MV123456789012、TMS87654321 |
gvd |
Gracenote Video Data | 映画、TV、ステーション | GVD_HBO_EAST、GVD_12345 |
isan |
International Standard Audiovisual Number | 映画、TV | 0000-0000-0000-0000-0-0000-0000-0 |
eidr |
Entertainment Identifier Registry | 映画、TV | 10.5240/XXXX-XXXX-XXXX-XXXX-XXXX-X |
asin |
Amazon標準識別番号 | Amazonコンテンツ | B09ABCD123 |
ean |
European Article Number | 物理メディア | 5051890000000 |
upc |
Universal Product Code | 物理メディア | 012345678905 |
sportsradar |
Sports Radar | スポーツイベント、チーム、選手 | sr:match:12345678 |
ベストプラクティスとして、コンテンツのマッチングと重複除去の精度を高めるために、利用可能なすべての外部IDを含めることをお勧めします。
バージョン管理
version属性は、更新が順不同で届いた場合に一貫性を確保する、オプティミスティック同時実行制御を提供します。バージョン値は整数(連番またはタイムスタンプベース)で、大きい数値が優先されます。下位のバージョンは、後から届いた場合でもシステムによって無視されます。省略した場合のデフォルト値は1です。
<!-- 初回作成時 -->
<Movie id="MOVIE_123" version="1">...</Movie>
<!-- 上位バージョンへの更新 -->
<Movie id="MOVIE_123" version="2">...</Movie>
<!-- その後の更新 -->
<Movie id="MOVIE_123" version="5">...</Movie>
<!-- 順序を外れた更新は無視(バージョンが低すぎる場合) -->
<Movie id="MOVIE_123" version="3">...</Movie> <!-- 無視、現行バージョンは5 -->
一般的なバージョン戦略には次のようなものがあります。
- 連番 - 更新のたびに値を1ずつ増やします。 1、2、3のように続きます。
- タイムスタンプ - Unixエポック秒を使用します。 1713622889、1713622890のように続きます。
- ハイブリッド - 日付と連番を組み合わせます。 20250420001、20250420002のように続きます。
ローカリゼーション
EMBERは、次の3つの属性の組み合わせによって多言語・多地域サポートを提供します。
language- BCP-47(英語のみ)の言語コードです。en、es、es-MX、pt-BR、fr-CAなどがあります。territories- コンマで区切ったISO 3166-1 alpha-2(英語のみ)の国コードか、GLOBALを指定します。たとえば、US、US,CA,MX、GLOBALのようになります。default- フォールバック値かどうかを示すブール値のフラグ(trueまたはfalse)です。
EMBERは、フォールバック解決ロジックを使用して最適なローカライズコンテンツを表示します。ユーザーがコンテンツをリクエストすると、システムは次の順序で検索を行います。
- 完全一致 - 言語と地域の両方が一致するものを探します。
- 言語の一致 - 言語が一致するものを探し、地域は無視します。
- デフォルトフォールバック -
default="true"のエントリを使用します。
<Titles>
<Title language="en" default="true">The Avengers</Title>
<Title language="en" territories="GB">Marvel Avengers Assemble</Title>
<Title language="es">Los Vengadores</Title>
</Titles>
この例は次のように処理されます。
- 英国のユーザー(en-GB)には、完全一致を通じて「Marvel Avengers Assemble」が表示されます。
- 米国のユーザー(en-US)には、言語の一致を通じてデフォルトの「The Avengers」が表示されます。
- スペインのユーザー(es-MX)には、言語の一致を通じて「Los Vengadores」が表示されます。
- ドイツのユーザー(de-DE)には、デフォルトフォールバックの「The Avengers」が表示されます。
ローカリゼーションには次のルールが適用されます。
- プロパティごとに、いずれか1つのエントリに
default="true"が必要です。 - デフォルトは、元の言語または第一言語である必要があります。
- 方言を区別する必要がない限り、
enやesなどの単純な言語コードを使用します。 - 全世界向けのコンテンツでは、
territories="GLOBAL"を使用するか属性を省略します。
よく使用される国コードの一覧を以下に示します。
US(米国)CA(カナダ)MX(メキシコ)GB(英国)DE(ドイツ)FR(フランス)ES(スペイン)IT(イタリア)JP(日本)AU(オーストラリア)BR(ブラジル)IN(インド)
その他の国コードについては、ISO 3166-1 alpha-2(英語のみ)を参照してください。
リレーションシップ
EMBERでは、構造化されたリレーションシップ要素を使用して、番組内のコンテンツの階層と関連付けをモデル化します。
TVコンテンツは3レベルの階層に分かれ、リレーションシップ要素によって関連付けられます。
TVSeries
└─ isSeasonOfSeries(seasonNum)→ TVSeason
└─ isEpisodeOfSeason(episodeNum)→ TVEpisode
この階層は次のように作成されます。
TVSeriesは、isSeasonOfSeriesでseasonNum属性を使用してTVSeasonにリンクします。TVSeasonは、isEpisodeOfSeasonでepisodeNum属性を使用してTVEpisodeにリンクします。
次の表は、使用できるリレーションシップタイプについて説明したものです。
| リレーションシップ | リンク元 | リンク先 | 必須の属性 | 目的 |
|---|---|---|---|---|
isSeasonOfSeries |
TVSeason |
TVSeries |
seasonNum |
シーズンを親シリーズにリンクします。 |
isEpisodeOfSeason |
TVEpisode |
TVSeason |
episodeNum |
エピソードを親シーズンにリンクします。 |
isEpisodeOfSeries |
TVEpisode |
TVSeries |
episodeNum |
エピソードを親シリーズにリンクします。ミニシリーズでは、isEpisodeOfSeasonのないisEpisodeOfSeriesを使用します。 |
isExtraOf |
Extra |
任意の番組 | orderNum(任意) |
ボーナスコンテンツをメインコンテンツにリンクします。 |
isRelatedTo |
任意の番組 | 任意の番組 | なし | 一般的なコンテンツリレーションシップを定義します。 |
必要なリレーションシップは次のとおりです。
TVSeason-isSeasonOfSeriesを含める必要があります。TVEpisode- 通常のTVシリーズのエピソードには、isEpisodeOfSeasonとisEpisodeOfSeriesを含める必要があります。ミニシリーズのエピソードには、isEpisodeOfSeriesを含める必要があります。Extra-isExtraOfを含めることが推奨されます(必須ではありません)。
エンティティは次の順序で作成します。
TVSeriesTVSeasonTVEpisode
TVエピソードのリレーションシップの例
次のTVEpisodeの例では、isEpisodeOfSeasonとisEpisodeOfSeriesを使用して親シーズンと親シリーズの両方にリンクしています。
<TVEpisode id="FRIENDS_S01E01" version="1">
<Titles>
<Title language="en" default="true">The One Where Monica Gets a Roommate</Title>
</Titles>
<Relationships>
<isEpisodeOfSeason programRef="FRIENDS_S01"
episodeNum="1" premiere="true"/>
<isEpisodeOfSeries programRef="FRIENDS" episodeNum="1"/>
</Relationships>
</TVEpisode>
追加コンテンツのリレーションシップの例
追加コンテンツ(Extra)は、isExtraOfを使用してメインコンテンツにリンクします。
<Extra id="AVENGERS_TRAILER" version="1" category="trailer">
<Titles>
<Title language="en" default="true">The Avengers - Official Trailer</Title>
</Titles>
<Relationships>
<isExtraOf programRef="MOVIE_AVENGERS_2024" orderNum="1"/>
</Relationships>
</Extra>
一般的なリレーションシップの例
isRelatedToを使用すると、コンテンツ間を非階層的に関連付けることができます。
<Movie id="HOBBIT_1" version="1">
<Titles>
<Title language="en" default="true">The Hobbit: An Unexpected Journey</Title>
</Titles>
<Relationships>
<isRelatedTo programRef="LOTR_1"/>
<isRelatedTo programRef="LOTR_2"/>
<isRelatedTo programRef="LOTR_3"/>
</Relationships>
</Movie>
ソース属性
ソース属性は、編集コンテンツの来歴を追跡し、メタデータの取得元を記録します。この属性グループには以下が含まれます。
sourceName- メタデータプロバイダーの名前です。「IMDb」、「Gracenote」、「Rotten Tomatoes」などがあります。sourceDate- メタデータが取得された日付を、YYYY-MM-DDの形式で表します。sourceId- データレコードでのプロバイダーの識別子です。
3つの属性はすべてオプションで、利用可能な情報に応じて柔軟にアトリビューションを記述できます。ソース属性は、タイトル、説明、画像、ジャンル、レーティング、クレジットなど、あらゆる編集要素にアタッチできます。
<Title language="en"
default="true"
sourceName="IMDb"
sourceDate="2024-03-15"
sourceId="tt0076759">Star Wars</Title>
<CustomerRating score="8.6"
maxScore="10"
numVotes="1500000"
sourceName="IMDb"
sourceDate="2024-03-15"/>
削除とカタログアクション
Delete要素は、IDとバージョンの照合を使用してカタログからエンティティを削除します。指定されたバージョンがエンティティの現在のバージョン以上であれば、削除は成功します。指定されたバージョンがエンティティの現在のバージョンよりも低い場合、システムは削除を無視します。これは、メッセージが正しくない順序で配信された場合の保護機能として働きます。
<ProgramCatalog id="MY_CATALOG" version="1">
<!-- 期限切れになった映画を削除 -->
<Delete id="OLD_MOVIE" version="100"/>
<!-- 複数のエンティティを削除 -->
<Delete id="EXPIRED_SERIES" version="50"/>
<Delete id="EXPIRED_SEASON" version="25"/>
</ProgramCatalog>
階層型コンテンツを削除するときは、次の例に示すように、親を削除する前に子を削除します。
<!-- 正しい順序 -->
<Delete id="SERIES_S01E01" version="10"/> <!-- 最初にエピソード -->
<Delete id="SERIES_S01" version="5"/> <!-- 2番目にシーズン -->
<Delete id="SERIES_1" version="3"/> <!-- 最後にシリーズ -->
カタログレベルの更新の動作は、カタログのaction属性によって制御されます。次の表は、使用可能な値について説明したものです。
| アクション | 動作 | ユースケース |
|---|---|---|
upsert(デフォルト) |
新しいエンティティを追加し、既存のエンティティを更新します。その他のエンティティは保持されます。 | インクリメンタル更新。これが最も一般的なアクションです。 |
replace |
既存のエンティティをすべて削除し、新しいエンティティを追加します。 | カタログの完全な再構築。使用には注意が必要です。 |
次の例では、action="upsert"を使用して、新しい映画の追加、既存の映画の更新し、期限切れの映画の削除を行います。カタログの残りの部分には影響はありません。
<!-- インクリメンタル更新 -->
<ProgramCatalog id="MY_CATALOG" version="1" action="upsert">
<Movie id="NEW_MOVIE" version="1"><!-- ... --></Movie> <!-- 追加 -->
<Movie id="EXISTING" version="2"><!-- ... --></Movie> <!-- 更新 -->
<Delete id="OLD_MOVIE" version="5"/> <!-- 削除 -->
<!-- その他の既存の映画はいずれも変更されません。 -->
</ProgramCatalog>
次の例では、action="replace"を使用してカタログ全体を再構築します。これにより、申請内容に含まれていない映画はすべて削除されます。
<!-- 完全な置き換え -->
<ProgramCatalog id="MY_CATALOG" version="1" action="replace">
<Movie id="MOVIE_1"><!-- ... --></Movie>
<Movie id="MOVIE_2"><!-- ... --></Movie>
<!-- 統合後はこれらの映画だけが存在することになります。 -->
</ProgramCatalog>
定期的な更新には、action="upsert"を使用します。カタログを完全に再構築して全体を更新するには、action="replace"を予約します。
データ型のリファレンス
EMBERスキーマでは、組み込みのXMLデータ型とEMBER固有のカスタムデータ型の両方が使用されています。それぞれの型について、以下の表で説明します。
組み込みのXMLデータ型
| データ型 | 形式または範囲 | 説明 |
|---|---|---|
boolean |
true、false |
ブール値です。default、adultProduct、notRated、closed、homeTeam、premiere、finaleなどのフラグに使用されます。 |
decimal |
任意の10進数 | 小数部分のある数値です(5.2、8.99、100.0など)。価格と評価スコアに使用されます。たとえば、score="4.8" maxScore="5"のように使用されます。 |
int |
-2147483648~2147483647 |
標準整数です。カウントと著作権の年の値に使用されます。 |
long |
-9223372036854775808~9223372036854775807 |
長整数です。バージョン番号とタイムスタンプに使用されます。たとえば、version="1"、version="1713622889"のように使用されます。 |
nonNegativeInteger |
0、1、2、3、... |
ゼロまたは正の整数です。seasonNum、episodeNum、orderNumに使用されます。たとえば、seasonNum="1"、episodeNum="5"のように使用されます。 |
positiveInteger |
1、2、3、... |
1以上の正の整数です。ゼロが無効な場合に使用されます。 |
string |
任意のテキスト | 一般的なテキストコンテンツです。名前、説明、URLに使用されます。国際文字のためにUnicodeがサポートされます。 |
unsignedInt |
0~4294967295 |
大きい範囲の負でない整数です。ユーザー評価のnumVotesに使用されます。 |
EMBER固有のデータ型
| データ型 | 形式または値 | 説明 |
|---|---|---|
| AspectRatioType | 16:9、4:3、3:4、2:3、1:1、other |
画像の縦横比を表します。
|
| CatalogActionType | upsert、replace |
カタログの更新動作を表します。
|
| DateTimeType | YYYY-MM-DDTHH:MM:SS±HH:MM |
タイムゾーンを含むISO-8601の日付/時刻です。タイムゾーンは必須で、Zまたは±offsetとして指定します。たとえば、 2025-04-20T15:30:00Z(協定世界時)、2025-04-20T08:30:00-07:00(PST)のようになります。 |
| DateType | YYYY-MM-DD |
ISO-8601の日付の形式です。スケジュール日とリリース日に使用されます。 たとえば、 2025-04-20、2025-12-31のようになります。 |
| DurationType | P[n]Y[n]M[n]DT[n]H[n]M[n]S |
ISO-8601の期間を表します。
Tを使用します。たとえば、 PT30M(30分)、PT2H(2時間)、PT1H30M(1時間30分)のようになります。 |
| EditTypeList | ORIGINAL、DIRECTORSCUT、EXTENDED、UNRATED、CENSORED、REGIONALIZED、COLORIZED、SHORTENED |
番組の編集バージョンを示すコンマ区切りのリストです。有効な編集タイプは次のとおりです。
edit="DIRECTORSCUT,UNRATED"のように使用されます。 |
| EntitlementTypeEnumType | free、subscription |
エンタイトルメントのタイプを表します。
policyRefを使用します。 |
| ExtraCategoryType | trailer、teaser、clip、featurette、behindthescenes、deletedscenes、bloopers、commentary、interview、highlights、preevent、postevent |
追加コンテンツのカテゴリーを表す列挙体です。追加コンテンツは、カタログに登録されている映画やTVシリーズなど、元のコンテンツに関連している必要があります。有効な値は次のとおりです。
|
| ID | 英数字および文字_ - . : |
パートナー識別子を表します。最小の長さは1文字です。大文字と小文字が区別されます。 たとえば、 id="MOVIE_AVENGERS_2024"のように使用されます。 |
| ImageCategory | background、cover、poster、episodic、title、logo |
画像のタイプを表します。
|
| ImageColorType | color、white、light、black、gray、dark |
さまざまなUI背景に合わせたロゴのカラーバリエーションを表します。 |
| LanguageType | BCP-47(英語のみ)のコード | 言語タグを表します。 例として、 en(英語)、es(スペイン語)、es-MX(メキシコスペイン語)、pt-BR(ブラジルポルトガル語)、fr-CA(カナダフランス語)、zh-Hans(簡体中国語)などがあります。 |
| LaunchTargetTypeEnum | WEB、FIRETV |
起動URLの起動ターゲットタイプを表します。
|
| LocalizedStringType | 属性付きのstring | language、territories、defaultの各属性が追加された文字列です。 |
| MimeType | image/jpeg、image/png |
画像形式を表します。写真と背景にはJPEG、透明部分のあるロゴにはPNGを使用します。 |
| OriginalBroadcastType | Full Power Broadcast、Low Power Broadcast、Cable Only、Satellite、Over the Top、Network、TV、VOD、Radio、Digital Broadcast Network、Split |
ステーションが提供する放送のタイプを示します。Splitとは、たとえば、日中はフルパワーで放送し、夜間は低電力で放送する場合が該当します。 |
| PictureColorEnumType | color、bandw、colorized、composite、unknown |
画像の色特性を表します。
|
| PolicyFilterType | allow_all、allow_only、block_only |
郵便番号に対する地理的フィルターを表します。
|
| ReleaseType | theater、video、streaming |
リリースの配布メカニズムを表します。
|
| ResolutionType | 8K、4K、FullHD、HD、SD |
ビデオの解像度レベルを表します。値は品質の高い順に定義されています。 |
| SourceDateType | YYYY-MM-DD |
sourceName属性のプロバイダーがデータを配信した日付を表します。DateType形式に限定されています。 |
| SourceIdType | string | sourceName属性のプロバイダーによって提供されたデータ片に関連付けられている識別子を表します。 |
| SourceNameType | string | この要素に含まれているメタデータのプロバイダーの名前を表します。 |
| TerritoriesType | ISO 3166-1 alpha-2(英語のみ) | コンマ区切りの国コードです。 たとえば、 US、US,CA,MX、GLOBALのようになります。
よく使用されるコードには、 US、CA、MX、GB、DE、FR、ES、IT、JP、AU、BR、INがあります。 |
関連トピック
Last updated: 2026年5月28日

