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リソース

EMBER仕様の概要

EMBER仕様の概要

Enhanced Metadata Bridge for Entertainment Resources(EMBER)は、エンターテインメントコンテンツのメタデータを記述するためのAmazonのXMLスキーマです。このスキーマは、ストリーミングやテレビ放送で提供される多様なコンテンツタイプと、それらに関連するメタデータを表現するための構造化された拡張可能な形式を定義します。

EMBERは現在、次のコンテンツタイプをサポートしています。

  • ビデオオンデマンドの番組 - 映画、TVシリーズ、ドキュメンタリー
  • リニア放送のコンテンツ - TVチャンネル、無料広告型テレビ(FAST)チャンネル、24時間スケジュール
  • ライブイベントの番組 - スポーツイベント、コンサート、特別公演

このスキーマはAmazonの従来のカタログデータ形式(CDF)に代わるもので、ローカリゼーションサポートの向上、包括的なリレーションシップモデリング、柔軟なポリシー管理など、最新のストリーミングサービスに対応するための機能強化が行われています。

スキーマの情報
プロパティ
XSDファイル EMBER_1.0.0.xsd
スキーマのバージョン 1.0.0

XSDスキーマのアーキテクチャ

すべてのEMBERドキュメントには、DataCollectionsルート要素が1つ含まれます。この要素は、すべてのカタログタイプの最上位コンテナとして機能します。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<DataCollections schemaVersion="1.0.0">
    <!-- 1つ以上のカタログ要素 -->
</DataCollections>

オプションのschemaVersion属性は、EMBERスキーマのバージョンを識別します。デフォルト値は1.0.0です。この属性によってバージョンに応じた処理が可能になり、将来のスキーマの拡張がサポートされます。

カタログタイプ

EMBERは、メタデータを6種類の特化されたカタログタイプに編成します。各カタログタイプは、コンテンツ配信チェーンの特定の一側面を表します。以下の表は、各カタログタイプとその主要な要素について説明したものです。各カタログタイプの例については、EMBERの例を参照してください。

カタログ 子要素 主要な要素 説明
ProgramCatalog MovieTVEpisodeTVSeasonTVSeriesSportsEventEventOffAirOtherToBeAnnouncedExtra TitlesDescriptionsSynopsesImagesGenresKeywordsRatingsStudiosCreditsRunLengthsReleaseDatesRelationships コンテンツのメタデータを定義します。

たとえば、どのような番組が存在するかと、それらの番組を記述する属性が含まれます。
ScheduleCatalog Schedule AiringAudioLanguagesSubtitleLanguagesGeoRestrictions 放送のタイミングを定義します。

たとえば、特定のステーションでいつ番組が放送されるかを表します。
OfferCatalog ProgramOffersProgramAiringOffersStationOffersProgramDiscovery EntitlementsAudioLanguagesSubtitleLanguagesVideoResolutionsGeoRestrictionsLaunchTargetsRanksBadges アクセスと検出を定義します。

たとえば、ユーザーがどのようにコンテンツを操作するかを表します。
StationCatalog StationExternalStation TitlesImagesCallSignOriginalBroadcastTypeAffiliatedNetworksVideoResolutionsAudioLanguages 放映チャンネルと放送ネットワークを定義します。

たとえば、リニアコンテンツの配信局を表します。
LineupCatalog Lineup ChannelsStationTransportGeoRestrictions チャンネル編成を定義します。

たとえば、プロバイダー向けにステーションがどのようにパッケージ化されるかを表します。
PolicyCatalog RegionPolicyEntitlementPolicy RegionPostalCodeEntitlementIdShortDisplayNamesLongDisplayNames 再利用可能なルールを定義します。

たとえば、地理的制限やエンタイトルメント価格帯を表します。

中核的な概念

このセクションでは、すべてのEMBERカタログタイプに適用される基本概念について説明します。

要素の順序依存性

EMBERスキーマでは、各番組タイプとエンティティの中でxs:sequenceが使用されています。これらのレベルの子要素は、XSDスキーマで定義されたとおりの順序で配置する必要があります。要素の順序が正しくないと、必須の要素がすべて存在していてもXML検証エラーが発生します。たとえば、Movie内の要素や、Creditsなどの入れ子になったコンテナ内の要素は、XSDで定義された順序に従う必要があります。

ただし、ルートのDataCollections要素とカタログコンテナ(ProgramCatalogScheduleCatalogOfferCatalogStationCatalogLineupCatalogPolicyCatalog)ではxs:choiceが使用されているため、これらの子要素は任意の順序で配置できます。たとえば、ProgramCatalog内では、MovieTVEpisodeTVSeriesなどの番組タイプを任意の順序で記述できます。

有効な映画の例 - 正しい順序

次の例は、Movie要素内の要素の正しい順序を示しています。

<Movie id="MOVIE_123" version="1">
    <!-- XSDの定義に従って次の順序で配置する必要があります。 -->
    <ExternalIds>...</ExternalIds>
    <Titles>...</Titles>
    <Descriptions>...</Descriptions>
    <Synopses>...</Synopses>
    <Images>...</Images>
    <Genres>...</Genres>
    <Keywords>...</Keywords>
    <Ratings>...</Ratings>
    <Studios>...</Studios>
    <Credits>...</Credits>
    <Tags>...</Tags>
    <RunLengths>...</RunLengths>
    <PictureColor>...</PictureColor>
    <ReleaseDates>...</ReleaseDates>
    <Relationships>...</Relationships>
</Movie>

無効な映画の例 - 間違った順序

次の例は、要素の順序が正しくない場合にどうなるかを示しています。Genres要素がImagesの前に配置されているため、検証エラーが発生します。

<Movie id="MOVIE_123" version="1">
    <Titles>...</Titles>
    <Genres>...</Genres>         <!-- 位置が正しくありません。 -->
    <Images>...</Images>         <!-- Genresの前に配置する必要があります。 -->
    <!-- XSD検証エラー: 「Genres」は予期しない要素です。
         「Descriptions」、「Synopses」、「Images」のいずれかが必要です。 -->
</Movie>

オプションの要素は省略可能ですが、含める要素はすべて正しい順序で配置する必要があります。

カタログの相互参照

EMBERカタログは、構造化された参照システムを通じて相互に参照します。このシステムによって参照整合性が維持され、柔軟な編成が可能になります。参照システムは、データを複製することなくカタログ間でエンティティをリンクします。参照には、エンティティ参照とカタログ参照の2種類があります。

エンティティ参照とは、特定のエンティティをIDによってリンクする属性です。次の表は、これらの属性について説明したものです。

属性名 説明 使用場所
programRef 番組をIDで参照します。MovieTVSeriesTVSeasonTVEpisodeSportsEventEventExtraOtherのいずれかを指します。 ProgramOffersProgramAiringOffersProgramDiscoveryAiringRelationships
stationRef ステーションをIDで参照します。StationまたはExternalStationを指します。 StationOffersScheduleChannel
policyRef ポリシーをIDで参照します。RegionPolicyまたはEntitlementPolicyを指します。 GeoRestrictionEntitlement

カタログ参照とは、参照先のエンティティがどのカタログに含まれているかを指定する属性です。省略した場合、各属性にはデフォルト値が使用されます。

  • programCatalogRef - 番組が含まれているProgramCatalogを指定します。デフォルトは DEFAULT_PROGRAM_CATALOGです。
  • stationCatalogRef - ステーションが含まれているStationCatalogを指定します。デフォルトは DEFAULT_STATION_CATALOGです。
  • policyCatalogRef - ポリシーが含まれているPolicyCatalogを指定します。デフォルトは DEFAULT_POLICY_CATALOGです。
  • scheduleCatalogRef - スケジュールが含まれているScheduleCatalogを指定します。デフォルトは DEFAULT_SCHEDULE_CATALOGです。

次の例は、ProgramOfferカタログで番組カタログから映画を参照する方法を示しています。

<!-- デフォルトのカタログを使用する簡単な参照 -->
<ProgramOffers id="OFFER_MOVIE_123" version="1" programRef="MOVIE_123">
    <!-- DEFAULT_PROGRAM_CATALOG内のid="MOVIE_123"の映画に解決されます。 -->
</ProgramOffers>
<!-- 明示的なカタログ参照 -->
<ProgramOffers id="OFFER_MOVIE_123" version="1" programRef="MOVIE_123" programCatalogRef="VOD_CATALOG">
    <!-- カタログ"VOD_CATALOG"内のid="MOVIE_123"の映画に解決されます。 -->
</ProgramOffers>

親要素では、子が継承してオーバーライドできるデフォルトのカタログ参照を設定できます。

<Schedule programCatalogRef="LOCAL_PROGRAMS">
    <Airing programRef="PROG_1"/>  <!-- LOCAL_PROGRAMSを使用 -->
    <Airing programRef="PROG_2"
            programCatalogRef="NETWORK_PROGRAMS"/>  <!-- オーバーライド -->
</Schedule>

EMBERは、次のルールを使用して参照整合性を維持します。

  • すべての参照は既存のエンティティに解決される必要があります。
  • 参照先IDが指定のカタログまたはデフォルトのカタログに存在し、参照先エンティティが適切なタイプである必要があります。たとえば、programRefはステーションではなく番組を指す必要があります。
  • 循環依存関係は許可されません。

識別子

EMBERのすべてのエンティティは、プライマリ識別子として機能する一意のid属性を持ちます。id属性は次の要件を満たす必要があります。

  • 永続的 - エンティティの作成後にIDを変更することはできません。
  • 一意 - IDは、パートナー名前空間内およびエンティティタイプ間で一意でなければなりません。
  • 大文字と小文字の区別 - MOVIE_123movie_123は別々のIDになります。
  • 形式 - 英数字と_-.:を使用できます。
  • 最小の長さ - 最小の長さは1文字です。

次の表は、推奨される命名規則を示しています。

エンティティタイプ パターン
映画 MOVIE_TITLE_YEAR MOVIE_AVENGERS_2024
TVシリーズ SERIES_TITLE SERIES_FRIENDS
TVシーズン SERIES_S## SERIES_FRIENDS_S01
TVエピソード SERIES_S##E## SERIES_FRIENDS_S01E01
スポーツイベント LEAGUE_SEASON_DETAILS NFL_2025_W01_SEA_SF
ステーション CALLSIGN_NETWORK_CITY KIRO_CBS_SEATTLE

次の例は、この命名規則をMovie要素に適用する方法を示しています。

<Movie id="MOVIE_AVENGERS_2024" version="1">

外部ID

外部識別子は、EMBERエンティティを外部のメタデータシステムにリンクして、コンテンツのマッチングとシステム間でのトラッキングを可能にします。

<ExternalIds>
    <ExternalId scheme="scheme_name">identifier_value</ExternalId>
</ExternalIds>

次の表は、サポートされている外部IDスキームの一覧です。

スキーム システム 対象
imdb Internet Movie Database 映画、TV、人物 tt0076759nm0000123
tms Tribune Media Services 映画、TV、ステーション MV123456789012TMS87654321
gvd Gracenote Video Data 映画、TV、ステーション GVD_HBO_EASTGVD_12345
isan International Standard Audiovisual Number 映画、TV 0000-0000-0000-0000-0-0000-0000-0
eidr Entertainment Identifier Registry 映画、TV 10.5240/XXXX-XXXX-XXXX-XXXX-XXXX-X
asin Amazon標準識別番号 Amazonコンテンツ B09ABCD123
ean European Article Number 物理メディア 5051890000000
upc Universal Product Code 物理メディア 012345678905
sportsradar Sports Radar スポーツイベント、チーム、選手 sr:match:12345678

ベストプラクティスとして、コンテンツのマッチングと重複除去の精度を高めるために、利用可能なすべての外部IDを含めることをお勧めします。

バージョン管理

version属性は、更新が順不同で届いた場合に一貫性を確保する、オプティミスティック同時実行制御を提供します。バージョン値は整数(連番またはタイムスタンプベース)で、大きい数値が優先されます。下位のバージョンは、後から届いた場合でもシステムによって無視されます。省略した場合のデフォルト値は1です。

<!-- 初回作成時 -->
<Movie id="MOVIE_123" version="1">...</Movie>

<!-- 上位バージョンへの更新 -->
<Movie id="MOVIE_123" version="2">...</Movie>

<!-- その後の更新 -->
<Movie id="MOVIE_123" version="5">...</Movie>

<!-- 順序を外れた更新は無視(バージョンが低すぎる場合) -->
<Movie id="MOVIE_123" version="3">...</Movie>  <!-- 無視、現行バージョンは5 -->

一般的なバージョン戦略には次のようなものがあります。

  • 連番 - 更新のたびに値を1ずつ増やします。 1、2、3のように続きます。
  • タイムスタンプ - Unixエポック秒を使用します。 1713622889、1713622890のように続きます。
  • ハイブリッド - 日付と連番を組み合わせます。 20250420001、20250420002のように続きます。

ローカリゼーション

EMBERは、次の3つの属性の組み合わせによって多言語・多地域サポートを提供します。

  • language - BCP-47(英語のみ)の言語コードです。eneses-MXpt-BRfr-CAなどがあります。
  • territories - コンマで区切ったISO 3166-1 alpha-2(英語のみ)の国コードか、GLOBALを指定します。たとえば、USUS,CA,MXGLOBALのようになります。
  • default - フォールバック値かどうかを示すブール値のフラグ(trueまたはfalse)です。

EMBERは、フォールバック解決ロジックを使用して最適なローカライズコンテンツを表示します。ユーザーがコンテンツをリクエストすると、システムは次の順序で検索を行います。

  1. 完全一致 - 言語と地域の両方が一致するものを探します。
  2. 言語の一致 - 言語が一致するものを探し、地域は無視します。
  3. デフォルトフォールバック - default="true"のエントリを使用します。
<Titles>
    <Title language="en" default="true">The Avengers</Title>
    <Title language="en" territories="GB">Marvel Avengers Assemble</Title>
    <Title language="es">Los Vengadores</Title>
</Titles>

この例は次のように処理されます。

  • 英国のユーザー(en-GB)には、完全一致を通じて「Marvel Avengers Assemble」が表示されます。
  • 米国のユーザー(en-US)には、言語の一致を通じてデフォルトの「The Avengers」が表示されます。
  • スペインのユーザー(es-MX)には、言語の一致を通じて「Los Vengadores」が表示されます。
  • ドイツのユーザー(de-DE)には、デフォルトフォールバックの「The Avengers」が表示されます。

ローカリゼーションには次のルールが適用されます。

  • プロパティごとに、いずれか1つのエントリにdefault="true"が必要です。
  • デフォルトは、元の言語または第一言語である必要があります。
  • 方言を区別する必要がない限り、enesなどの単純な言語コードを使用します。
  • 全世界向けのコンテンツでは、territories="GLOBAL"を使用するか属性を省略します。

よく使用される国コードの一覧を以下に示します。

  • US(米国)
  • CA(カナダ)
  • MX(メキシコ)
  • GB(英国)
  • DE(ドイツ)
  • FR(フランス)
  • ES(スペイン)
  • IT(イタリア)
  • JP(日本)
  • AU(オーストラリア)
  • BR(ブラジル)
  • IN(インド)

その他の国コードについては、ISO 3166-1 alpha-2(英語のみ)を参照してください。

リレーションシップ

EMBERでは、構造化されたリレーションシップ要素を使用して、番組内のコンテンツの階層と関連付けをモデル化します。

TVコンテンツは3レベルの階層に分かれ、リレーションシップ要素によって関連付けられます。

TVSeries
└─ isSeasonOfSeries(seasonNum)→ TVSeason
   └─ isEpisodeOfSeason(episodeNum)→ TVEpisode

この階層は次のように作成されます。

  • TVSeriesは、isSeasonOfSeriesseasonNum属性を使用してTVSeasonにリンクします。
  • TVSeasonは、isEpisodeOfSeasonepisodeNum属性を使用してTVEpisodeにリンクします。

次の表は、使用できるリレーションシップタイプについて説明したものです。

リレーションシップ リンク元 リンク先 必須の属性 目的
isSeasonOfSeries TVSeason TVSeries seasonNum シーズンを親シリーズにリンクします。
isEpisodeOfSeason TVEpisode TVSeason episodeNum エピソードを親シーズンにリンクします。
isEpisodeOfSeries TVEpisode TVSeries episodeNum エピソードを親シリーズにリンクします。ミニシリーズでは、isEpisodeOfSeasonのないisEpisodeOfSeriesを使用します。
isExtraOf Extra 任意の番組 orderNum(任意) ボーナスコンテンツをメインコンテンツにリンクします。
isRelatedTo 任意の番組 任意の番組 なし 一般的なコンテンツリレーションシップを定義します。

必要なリレーションシップは次のとおりです。

  • TVSeason - isSeasonOfSeriesを含める必要があります。
  • TVEpisode - 通常のTVシリーズのエピソードには、isEpisodeOfSeasonisEpisodeOfSeriesを含める必要があります。ミニシリーズのエピソードには、isEpisodeOfSeriesを含める必要があります。
  • Extra - isExtraOfを含めることが推奨されます(必須ではありません)。

エンティティは次の順序で作成します。

  1. TVSeries
  2. TVSeason
  3. TVEpisode

TVエピソードのリレーションシップの例

次のTVEpisodeの例では、isEpisodeOfSeasonisEpisodeOfSeriesを使用して親シーズンと親シリーズの両方にリンクしています。

<TVEpisode id="FRIENDS_S01E01" version="1">
    <Titles>
        <Title language="en" default="true">The One Where Monica Gets a Roommate</Title>
    </Titles>
    <Relationships>
        <isEpisodeOfSeason programRef="FRIENDS_S01"
                episodeNum="1" premiere="true"/>
        <isEpisodeOfSeries programRef="FRIENDS" episodeNum="1"/>
    </Relationships>
</TVEpisode>

追加コンテンツのリレーションシップの例

追加コンテンツ(Extra)は、isExtraOfを使用してメインコンテンツにリンクします。

<Extra id="AVENGERS_TRAILER" version="1" category="trailer">
    <Titles>
        <Title language="en" default="true">The Avengers - Official Trailer</Title>
    </Titles>
    <Relationships>
        <isExtraOf programRef="MOVIE_AVENGERS_2024" orderNum="1"/>
    </Relationships>
</Extra>

一般的なリレーションシップの例

isRelatedToを使用すると、コンテンツ間を非階層的に関連付けることができます。

<Movie id="HOBBIT_1" version="1">
    <Titles>
        <Title language="en" default="true">The Hobbit: An Unexpected Journey</Title>
    </Titles>
    <Relationships>
        <isRelatedTo programRef="LOTR_1"/>
        <isRelatedTo programRef="LOTR_2"/>
        <isRelatedTo programRef="LOTR_3"/>
    </Relationships>
</Movie>

ソース属性

ソース属性は、編集コンテンツの来歴を追跡し、メタデータの取得元を記録します。この属性グループには以下が含まれます。

  • sourceName - メタデータプロバイダーの名前です。「IMDb」、「Gracenote」、「Rotten Tomatoes」などがあります。
  • sourceDate - メタデータが取得された日付を、YYYY-MM-DDの形式で表します。
  • sourceId - データレコードでのプロバイダーの識別子です。

3つの属性はすべてオプションで、利用可能な情報に応じて柔軟にアトリビューションを記述できます。ソース属性は、タイトル、説明、画像、ジャンル、レーティング、クレジットなど、あらゆる編集要素にアタッチできます。

<Title language="en"
       default="true"
       sourceName="IMDb"
       sourceDate="2024-03-15"
       sourceId="tt0076759">Star Wars</Title>

<CustomerRating score="8.6"
                maxScore="10"
                numVotes="1500000"
                sourceName="IMDb"
                sourceDate="2024-03-15"/>

削除とカタログアクション

Delete要素は、IDとバージョンの照合を使用してカタログからエンティティを削除します。指定されたバージョンがエンティティの現在のバージョン以上であれば、削除は成功します。指定されたバージョンがエンティティの現在のバージョンよりも低い場合、システムは削除を無視します。これは、メッセージが正しくない順序で配信された場合の保護機能として働きます。

<ProgramCatalog id="MY_CATALOG" version="1">
    <!-- 期限切れになった映画を削除 -->
    <Delete id="OLD_MOVIE" version="100"/>

    <!-- 複数のエンティティを削除 -->
    <Delete id="EXPIRED_SERIES" version="50"/>
    <Delete id="EXPIRED_SEASON" version="25"/>
</ProgramCatalog>

階層型コンテンツを削除するときは、次の例に示すように、親を削除する前に子を削除します。

<!-- 正しい順序 -->
<Delete id="SERIES_S01E01" version="10"/>  <!-- 最初にエピソード -->
<Delete id="SERIES_S01" version="5"/>      <!-- 2番目にシーズン -->
<Delete id="SERIES_1" version="3"/>        <!-- 最後にシリーズ -->

カタログレベルの更新の動作は、カタログのaction属性によって制御されます。次の表は、使用可能な値について説明したものです。

アクション 動作 ユースケース
upsert(デフォルト) 新しいエンティティを追加し、既存のエンティティを更新します。その他のエンティティは保持されます。 インクリメンタル更新。これが最も一般的なアクションです。
replace 既存のエンティティをすべて削除し、新しいエンティティを追加します。 カタログの完全な再構築。使用には注意が必要です。

次の例では、action="upsert"を使用して、新しい映画の追加、既存の映画の更新し、期限切れの映画の削除を行います。カタログの残りの部分には影響はありません。

<!-- インクリメンタル更新 -->
<ProgramCatalog id="MY_CATALOG" version="1" action="upsert">
    <Movie id="NEW_MOVIE" version="1"><!-- ... --></Movie>  <!-- 追加 -->
    <Movie id="EXISTING" version="2"><!-- ... --></Movie>   <!-- 更新 -->
    <Delete id="OLD_MOVIE" version="5"/>                    <!-- 削除 -->
    <!-- その他の既存の映画はいずれも変更されません。 -->
</ProgramCatalog>

次の例では、action="replace"を使用してカタログ全体を再構築します。これにより、申請内容に含まれていない映画はすべて削除されます。

<!-- 完全な置き換え -->
<ProgramCatalog id="MY_CATALOG" version="1" action="replace">
    <Movie id="MOVIE_1"><!-- ... --></Movie>
    <Movie id="MOVIE_2"><!-- ... --></Movie>
    <!-- 統合後はこれらの映画だけが存在することになります。 -->
</ProgramCatalog>

定期的な更新には、action="upsert"を使用します。カタログを完全に再構築して全体を更新するには、action="replace"を予約します。

データ型のリファレンス

EMBERスキーマでは、組み込みのXMLデータ型とEMBER固有のカスタムデータ型の両方が使用されています。それぞれの型について、以下の表で説明します。

組み込みのXMLデータ型

データ型 形式または範囲 説明
boolean truefalse ブール値です。defaultadultProductnotRatedclosedhomeTeampremierefinaleなどのフラグに使用されます。
decimal 任意の10進数 小数部分のある数値です(5.28.99100.0など)。価格と評価スコアに使用されます。たとえば、score="4.8" maxScore="5"のように使用されます。
int -21474836482147483647 標準整数です。カウントと著作権の年の値に使用されます。
long -92233720368547758089223372036854775807 長整数です。バージョン番号とタイムスタンプに使用されます。たとえば、version="1"version="1713622889"のように使用されます。
nonNegativeInteger 0123、... ゼロまたは正の整数です。seasonNumepisodeNumorderNumに使用されます。たとえば、seasonNum="1"episodeNum="5"のように使用されます。
positiveInteger 123、... 1以上の正の整数です。ゼロが無効な場合に使用されます。
string 任意のテキスト 一般的なテキストコンテンツです。名前、説明、URLに使用されます。国際文字のためにUnicodeがサポートされます。
unsignedInt 04294967295 大きい範囲の負でない整数です。ユーザー評価のnumVotesに使用されます。

EMBER固有のデータ型

データ型 形式または値 説明
AspectRatioType 16:94:33:42:31:1other 画像の縦横比を表します。
  • 16:9 - ワイドスクリーン
  • 4:3 - 標準TV
  • 3:4 - 縦画面
  • 2:3 - ポスター
  • 1:1 - 正方形
  • other - その他の縦横比
CatalogActionType upsertreplace カタログの更新動作を表します。
  • upsert - インクリメンタル(デフォルト)
  • replace - 完全な再構築
DateTimeType YYYY-MM-DDTHH:MM:SS±HH:MM タイムゾーンを含むISO-8601の日付/時刻です。タイムゾーンは必須で、Zまたは±offsetとして指定します。
たとえば、 2025-04-20T15:30:00Z(協定世界時)、2025-04-20T08:30:00-07:00(PST)のようになります。
DateType YYYY-MM-DD ISO-8601の日付の形式です。スケジュール日とリリース日に使用されます。
たとえば、 2025-04-202025-12-31のようになります。
DurationType P[n]Y[n]M[n]DT[n]H[n]M[n]S ISO-8601の期間を表します。
  • P - 期間のプレフィックス(必須)
  • T - 時間の区切り文字
時間の構成要素を表すにはTを使用します。
たとえば、 PT30M(30分)、PT2H(2時間)、PT1H30M(1時間30分)のようになります。
EditTypeList ORIGINALDIRECTORSCUTEXTENDEDUNRATEDCENSOREDREGIONALIZEDCOLORIZEDSHORTENED 番組の編集バージョンを示すコンマ区切りのリストです。有効な編集タイプは次のとおりです。
  • ORIGINAL - 特別な編集が加えられていないデフォルトのバージョン。
  • DIRECTORSCUT - 監督の意図に沿った編集版。
  • EXTENDED - 追加シーンを含む拡張版。
  • UNRATED - レーティング制度に対応しないノーカット版。
  • CENSORED - 家族視聴向けにコンテンツが修正されたバージョン。
  • REGIONALIZED - 国/地域固有の編集版。
  • COLORIZED - 白黒版から生成されたカラー版。
  • SHORTENED - 検閲以外の理由で素材が削除されたバージョン。
たとえば、edit="DIRECTORSCUT,UNRATED"のように使用されます。
EntitlementTypeEnumType freesubscription エンタイトルメントのタイプを表します。
  • free - コンテンツは無料で利用できます。
  • subscription - コンテンツには定期購入またはアドオンの定期購入が必要です。たとえば、プレミアム価格帯のコンテンツやスポーツアドオンを必要とするコンテンツがあります。
複雑な階層にはpolicyRefを使用します。
ExtraCategoryType trailerteaserclipfeaturettebehindthescenesdeletedscenesblooperscommentaryinterviewhighlightspreeventpostevent 追加コンテンツのカテゴリーを表す列挙体です。追加コンテンツは、カタログに登録されている映画やTVシリーズなど、元のコンテンツに関連している必要があります。有効な値は次のとおりです。
  • teaser - プロットの詳細は明らかにせず、ヒントだけを提供する短いプレビュー。
  • trailer - ストーリー、キャラクター、テーマを紹介する包括的なプレビュー。
  • clip - 特定のシーンや場面を紹介する短い抜粋。
  • featurette - 制作プロセスに関する補足的なコンテンツ。メイキング映像などが含まれます。
  • behindthescenes - 制作プロセスや現場の活動をありのまま紹介する映像。
  • deletedscenes - 最終的な公開版から削除されたコンテンツ。
  • bloopers - アウトテイクや撮影中のNGシーン。
  • commentary - クリエイターの見解を紹介する追加のオーディオやビデオ。
  • interview - キャストやクルーとの会話や、試合後のインタビュー。
  • highlights - 重要な場面やベストシーンのコンピレーション。
  • preevent - メインイベントが始まるまでのコンテンツ。
  • postevent - メインイベントの後に続くコンテンツ。
ID 英数字および文字_ - . : パートナー識別子を表します。最小の長さは1文字です。大文字と小文字が区別されます。
たとえば、id="MOVIE_AVENGERS_2024"のように使用されます。
ImageCategory backgroundcoverposterepisodictitlelogo 画像のタイプを表します。
  • background - テキストなし
  • cover - タイトル焼き込み
  • poster - 縦向きのアート
  • episodic - 静止画像
  • title - タイトルトリートメント
  • logo - ステーションロゴ
ImageColorType colorwhitelightblackgraydark さまざまなUI背景に合わせたロゴのカラーバリエーションを表します。
LanguageType BCP-47(英語のみ)のコード 言語タグを表します。
例として、en(英語)、es(スペイン語)、es-MX(メキシコスペイン語)、pt-BR(ブラジルポルトガル語)、fr-CA(カナダフランス語)、zh-Hans(簡体中国語)などがあります。
LaunchTargetTypeEnum WEBFIRETV 起動URLの起動ターゲットタイプを表します。
  • WEB - ウェブブラウザ
  • FIRETV - Fire TV対応アプリ
LocalizedStringType 属性付きのstring languageterritoriesdefaultの各属性が追加された文字列です。
MimeType image/jpegimage/png 画像形式を表します。写真と背景にはJPEG、透明部分のあるロゴにはPNGを使用します。
OriginalBroadcastType Full Power BroadcastLow Power BroadcastCable OnlySatelliteOver the TopNetworkTVVODRadioDigital Broadcast NetworkSplit ステーションが提供する放送のタイプを示します。Splitとは、たとえば、日中はフルパワーで放送し、夜間は低電力で放送する場合が該当します。
PictureColorEnumType colorbandwcolorizedcompositeunknown 画像の色特性を表します。
  • color - カラー画像
  • bandw - 白黒
  • colorized - 白黒から色付けされたもの
  • composite - 混在
  • unknown - 画像の色は不明
PolicyFilterType allow_allallow_onlyblock_only 郵便番号に対する地理的フィルターを表します。
  • allow_all - PostalCodeのリストとは関係なく、地域内のすべての郵便番号を許可します。
  • allow_only - PostalCode要素のリストに含まれている郵便番号のみを許可します。
  • block_only - PostalCode要素のリストに含まれている郵便番号のみをブロックします。
ReleaseType theatervideostreaming リリースの配布メカニズムを表します。
  • theater - 映画館で公開されます。
  • video - ブルーレイやDVDなどの物理メディアか、デジタルダウンロードを通じて提供されます。
  • streaming - VODサービスを通じて利用できます。永続ライセンスは提供されません。
ResolutionType 8K4KFullHDHDSD ビデオの解像度レベルを表します。値は品質の高い順に定義されています。
SourceDateType YYYY-MM-DD sourceName属性のプロバイダーがデータを配信した日付を表します。DateType形式に限定されています。
SourceIdType string sourceName属性のプロバイダーによって提供されたデータ片に関連付けられている識別子を表します。
SourceNameType string この要素に含まれているメタデータのプロバイダーの名前を表します。
TerritoriesType ISO 3166-1 alpha-2(英語のみ) コンマ区切りの国コードです。
たとえば、 USUS,CA,MXGLOBALのようになります。
よく使用されるコードには、 USCAMXGBDEFRESITJPAUBRINがあります。

Last updated: 2026年5月28日