開発者コンソール

Android TVエミュレーターを使用してアプリを実行する方法

Android TVエミュレーターを使用してアプリを実行する方法

Fire App Builderによるアプリ開発では、実際のFire TVデバイスを使用してアプリをテストする必要があります。詳細については、ADBを使用してFire TVに接続するを参照してください。ただし、エミュレーターしか使用できない状況では、いくつかの制限はあるものの、エミュレーターでテストすることも可能です。エミュレーターは機能しますが、たとえば、マウスでメディアプレーヤーボタンをクリックしないようにする必要があります。

マウスクリックによって生成されるモーションイベントは、Fire App Builderのメディアプレーヤーではサポートされません(logcatに「java.lang.ClassCastException: android.view.MotionEvent cannot be cast to android.view.KeyEvent」というエラーが表示されます)。このため、マウスでメディアプレーヤーのボタンをクリックすると、エミュレーターでアプリがクラッシュします。

メディアを再生した後、メディアの再生画面でマウスを使用せずに前の画面に戻るには、エミュレーターの右側にある [Back] ボタン(下のスクリーンショットで矢印が指しているボタン)をクリックします。

メディアプレーヤーのボタンをマウスでクリックしないでください。メディアの再生以外では、任意の場所をマウスでクリックできます。

エミュレーターを構成するには

Android TVエミュレーターを構成するときは、少なくともAPIレベル23または24を選択する必要があります。その他の設定(解像度やサイズなど)は柔軟に設定できます(APIレベル24を選択すると、このAPIレベルの要件であるInstant Runをインストールするように求められます)。

アプリ用にAndroid TVエミュレーターをセットアップするには、次の手順を実行します。

  1. [Tools] > [Android] > [AVD Manager] の順にクリックするか、画面上部のナビゲーションバーにある [AVD Manager] ボタンをクリックします。
  2. [+ Create Virtual Device] ボタンをクリックします。

  3. [Category] 列で、[TV] を選択します。
  4. [New Hardware Profile] ボタンをクリックします。
  5. [Device Name] に「fire_tv_emulator」などの名前を入力します(名前にかっこを使用しないでください。使用するとエラーが発生することがあります)。
  6. [Device Type] で、[Android TV] を選択します。
  7. [Screen size] で、必要な画面サイズ(40など)を入力します。
  8. [Resolution] で、必要な解像度(1280 x 720など)を入力します。
  9. [Supported device states] で、[Landscape] だけをオンにします([Portrait] チェックボックスはオフにします)。
  10. [Finish] をクリックします。
  11. [Choose a device definition] ダイアログボックスで、作成したエミュレーターを選択し、[Next] をクリックします。
  12. [Release Name] 列で、[Marshmallow API Level 23] 以上を選択します。このシステムイメージをまだダウンロードしていない場合は、[Download] をクリックしてダウンロードします(APIレベル22以下を選択すると、エミュレーターでメディアの再生が失敗します)。
  13. [Next] をクリックし、[Finish] をクリックします。

これで、エミュレーターが仮想デバイスのオプションとして表示されます。

[Run 'app'] ボタン[Run 'app'] ボタンをクリックしてアプリを実行します。作成した仮想デバイスを選択します。

これでエミュレーターを使用できるようになりました。ただし、メディアの再生時のみ注意が必要です。メディアを再生するときは、メディアプレーヤーのボタンをマウスでクリックしないでください。代わりにキーを使用するか、前述のスクリーンショットに示されているように、エミュレーターの右側にあるボタンを使用してください。