プロモーション価格の設定
プロモーション価格を使用すると、定期購入型アプリ内課金(IAP)アイテムを購入するユーザーに割引価格を提供できます。定期購入を再開する休眠中のユーザーのみを対象にすることも、新規ユーザーと休眠中のユーザーの両方を対象にすることもできます。プロモーション価格は開発者コンソールで設定できます。プロモーション価格の設定を行うには、ビデオチュートリアルを参照してください。
プロモーション価格の設定方法の詳細については、このページの手順に従ってください。
- プロモーション価格の条件
- プロモーション価格のユーザーセグメント
- プロモーション価格の設定
- プロモーション価格の変更
- Appstore SDKとレシート検証サービス
- プロモーション価格に関するよくある質問(FAQ)
プロモーション価格の条件
プロモーション価格は、1つの定期購入型IAPアイテムにつき、その定期購入期間全体をとおして1回のみ提供できます。次のいずれかに該当する場合は、より長い期間にわたってユーザーにプロモーション価格を提供できます。
- n期間の定期購入を割引価格で1回払いとした場合。通常の定期購入の期間とは異なる期間を設定できます。たとえば、定期購入型アイテムの通常価格が月額9.99 USDの場合、最初の3か月分1回払いで19.99 USDになる割引価格を提供できます。有効な期間の値については、1回払いの適用期間を参照してください。
- 最大n期間の定期購入を割引価格で定期払いとした場合。通常の定期購入と同じ期間で設定する必要があります。たとえば、定期購入型アイテムの通常価格が月額9.99 USDの場合、最初の3か月間は月額6.99 USDの割引価格を提供するといった設定ができます。
いずれの場合も、プロモーション価格の期間が終了すると、通常のIAP定期購入価格に戻ります。
プロモーション価格のユーザーセグメント
特定セグメントのユーザーを対象としてプロモーション価格を設定することもできます。ユーザーセグメントの分類は次のとおりです。
- すべてのユーザー。初めて定期購入する新規ユーザーと、これまでにプロモーションを利用したことがなく定期購入を再開するユーザーが含まれます。
- 休眠中のユーザー。定期購入を再開するユーザーのみが含まれます。プロモーションの対象となるには、一定期間その商品を定期購入していない休眠ユーザーである必要があります。したがって、その期間を最小休眠期間として設定する必要があります。
プロモーション価格の設定
プロモーション価格を設定する手順は以下のとおりです。
- 開発者コンソールでアプリを開きます。
- [定期購入型アイテムの期間] に移動します。定期購入の期間、SKU、有料ステータス(はい/いいえ)を設定してください。
- 無料トライアルのステータスを選択します。無料トライアルを提供する場合、プロモーション価格は無料トライアル期間終了後に適用されます。
-
プロモーション価格を提供する場合は [はい] を選択し、表示されたフィールド(下図)で該当する内容を選択して、プロモーションをカスタマイズします。
開発者コンソールのプロモーション価格に関するフィールド - プロモーション価格の条件、価格、対象ユーザー、日付を入力します。日付フィールドでは協定世界時(UTC)を使用します。
- 1回払いの設定の詳細については、1回払いのプロモーション価格を参照してください。
- 定期払いの設定の詳細いついては、定期払いのプロモーション価格を参照してください。
- すべてのユーザーを対象とする場合の詳細については、すべてのユーザーを対象としたプロモーションを参照してください。
- 休眠中のユーザーを対象とする場合の詳細については、休眠中のユーザーを対象としたプロモーションを参照してください。
1回払いのプロモーション価格
1回払いの割引価格の設定方法は次のとおりです。
- [請求方法] フィールドで、[1回払い] を選択します。
-
[プロモーション価格の適用期間] で、1回払いの適用期間を選択します。指定できる値については、1回払いの適用期間を参照してください。
- [価格を設定] を選択します。
-
[定期購入型アイテムの価格設定] フィールドに、プロモーション価格およびプロモーション期間終了後の通常価格を入力します。その他マーケットプレイス向けの価格を自動計算するか、手動計算するかを選択し、[保存] をクリックします。
重要: ここに入力された通常価格は、この定期購入型商品の価格に反映されます。通常価格をここで変更した場合、その定期購入型アイテムの通常価格も変更されることになります。 - [IAPを申請] をクリックして、プロモーション価格の設定を確定します。
定期払いのプロモーション価格
設定方法は以下のとおりです。
- [請求方法] フィールドで、[定期払い] を選択します。
-
定期払いの適用期間を選択します。2回目の導入価格の適用期間を追加・削除することもできます。指定できる値については、定期払いの適用期間を参照してください。
- [価格を設定] を選択します。
-
[定期購入型アイテムの価格設定] フィールドに、定期払いの各価格およびプロモーション期間終了後の通常価格を入力します。その他マーケットプレイス向けの価格を自動計算するか、手動計算するかを選択し、[保存] をクリックします。
重要: ここに入力された通常価格は、この定期購入型商品の価格に反映されます。通常価格をここで変更した場合、その定期購入型アイテムの通常価格も変更されることになります。注: 支払いが毎週または隔週の場合、1回目と2回目のプロモーション価格適用期間を合算した期間を12週より長く設定することはできません。それ以外の場合は12か月までとなります。指定できる値については、定期払いの適用期間を参照してください。 - [IAPを申請] をクリックして、プロモーション価格の設定を確定します。
プロモーション価格の適用期間
定期払いのプロモーション価格と1回払いのプロモーション価格とでは、適用期間に指定できる値が異なります。
定期払いの適用期間
定期払いのプロモーション価格で適用期間に指定できる値は次のとおりです。
- 毎週 - 1週、2週、3週、4週、5週、6週、7週、8週、9週、10週、11週、12週
- 隔週 - 2週、4週、6週、8週、10週、12週
- 毎月 - 1か月、2か月、3か月、4か月、5か月、6か月、7か月、8か月、9か月、10か月、11か月、12か月
- 隔月 - 2か月、4か月、6か月、8か月、10か月、12か月
- 3か月ごと - 3か月、6か月、9か月、12か月
- 半年ごと - 6か月、12か月
- 毎年 - 1年
1回払いの適用期間
1回払いのプロモーション価格で適用期間に指定できる値は次のとおりです。
- 7日間
- 14日間
- 1か月
- 2か月
- 3か月
- 6か月
- 1年間
すべてのユーザーを対象としたプロモーション
すべてのユーザーを対象としたプロモーションの設定方法は次のとおりです。
- デフォルトで [すべてのユーザー] が選択されているため、そのままにしておきます。
- ユーザーが利用できるプロモーションの開始日と終了日を設定します。開始日は将来の日付にしてください。日付には協定世界時(UTC)を使用します。
注: 事前に計画を立てることが重要です。選択した日に確実にプロモーションが実施されるように、プロモーションの申請は開始予定日の48時間以上前に行ってください。プロモーションの公開は、選択した開始日の00:00 UTCに開始されます。公開プロセスには通常1時間ほどかかります。
休眠中のユーザーを対象としたプロモーション
休眠中のユーザーを対象としたプロモーションの設定方法は次のとおりです。
- [休眠中のユーザー] を選択します。
- プロモーションの対象となるには、一定期間その商品を定期購入していない休眠ユーザーである必要があります。この期間を指定するために、期間を選択します。
- ユーザーが利用できるプロモーションの開始日と終了日を設定します。開始日は将来の日付にしてください。日付には協定世界時(UTC)を使用します。
注: 事前に計画を立てることが重要です。選択した日に確実にプロモーションが実施されるように、プロモーションの申請は開始予定日の48時間以上前に行ってください。プロモーションの公開は、選択した開始日の00:00 UTCに開始されます。公開プロセスには通常1時間ほどかかります。
プロモーション価格の変更
プロモーション価格や適用期間は、開発者コンソールでいつでも変更可能です。変更した内容は、その変更の後に登録したユーザーにのみ適用されます。IAP価格の変更については定期購入型アイテムの価格更新を参照してください。
Appstore SDKとレシート検証サービス
プロモーション価格を設定する際には、確認作業をプログラムで実行できます。利用可能なプロモーションプランはAppstore SDKで、ユーザーのプロモーションのステータスはレシート検証サービス(RVS)で確認できます。
アプリにAppstore SDKを統合する方法については、アプリ内課金(IAP)APIを組み込む方法を参照してください。getProductData
メソッドを使用すると、ユーザーにプロモーションの利用資格があるかどうかを確認し、プロモーションの詳細情報を取得できます。詳細については、getProductDataメソッドの実装を参照してください。
アプリでRVSを使用する方法については、アプリ内課金(IAP)アプリのレシート検証を参照してください。RVSを使用すると、プロモーションのステータスを取得してユーザーのレシートに表示できます。詳細については、RVSのプロモーション価格を参照してください。
プロモーション価格に関するよくある質問(FAQ)
プロモーション価格に関して、よくある質問とその回答を紹介します。
- Q: 既に定期購入を利用しているユーザーがプロモーション価格の利用登録をしたり、プロモーション価格を確認したりすることはできますか?
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プロモーション価格を利用したことのない定期購入型アイテムについては、プロモーション価格の利用資格があります。ユーザーセグメントの設定によっては、追加の条件が適用される場合があります。
- Q: 既存のユーザーが定期購入をキャンセルした後に、再び定期購入する場合、プロモーション価格は適用されますか?
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プロモーション価格を利用したことのない定期購入型アイテムであれば、プロモーション価格の利用資格があります。ユーザーセグメントの設定によっては、追加の条件が適用される場合があります。
- Q: 現在プロモーション価格を利用中のユーザーが定期購入をキャンセルした場合、定期購入の再開時にまたプロモーション価格を利用できますか?
- いいえ。プロモーション価格を利用できるのは、定期購入型アイテム1つにつき1回のみです。
- Q: プロモーション価格とほかの割引キャンペーンの併用はできますか?
- いいえ。プロモーション価格とほかの割引を組み合わせることはできません。
- Q: プロモーションの公開中に、そのプロモーションの日付を変更して公開するとどうなりますか?
- 現在公開中の日付は新しく設定した日付で上書きされ、ユーザーには新しい日付に基づいてプロモーション価格が適用されます。詳細については、プロモーション価格の変更を参照してください。